2023年06月02日五重塔はなぜ倒れないのか

先日、BS放送で京都の古寺の旅番組で、東寺の五重塔を取り上げているのを観て、

上田篤さん著書の「五重塔はなぜ倒れないのか」の本を思い出し、久しぶりに改めて読み直しました。

 

(上記の写真は、『五重塔はなぜ倒れないか』上田 篤編 新潮選書)

 

日本の各地に建てられた木塔が落雷等による火災で焼失以外は、ほとんど倒壊した例がないそうです。

ちなみに、1995年の阪神大震災に於いても、コンクリート製の塔にはひび割れが生じたが、十幾つかあった木塔は皆無事であったそうです。

 

この著書の中に、五重塔と現代建築と題して著者と木村俊彦さんの対談が載っており、非常に興味深い内容となっております。

この本は、塔の歴史と謎、構造の仕組み等が詳しく書かれており、構造設計を担う自分にとっても非常に参考となる本です。

 

所長

 

(写真 上記2枚)

京都 東寺五重塔 高さ55m

現在の五重塔は、1644年に再建されたもの(国宝)

創建に着手したのは826年で50年後に完成したが、その後落雷で焼失し、仁和寺の五重塔も東寺の五重塔と同じ頃の再建で、各層の屋根の大きさがほぼ同一である(国重要文化財)

(写真 上記1枚)

千葉県成田山 新勝寺 三重塔(1712年建立)

昭和の時代に塗装、彩色工事を1803年の古文書を基に行う(国重要文化財)