鉄骨構造の構造設計を大学生に教えて5年目になりました。
90分授業を5コマで合計しても7時間半と、1DAYのインターンシップと変わらず
例年時間が足りなくなってしまい、教育者には不向きである事を痛感しています。
角型鋼管等の材料の話から、柱配置や設計荷重算出、固定モーメント法、D値法による
応力計算を行い、小梁、間柱、胴縁、露出型柱脚を含め、断面算定まで行います。
何とか構造計算の流れ位を理解し、シンプルな小梁の設計位は出来るようになって
くれればと思い課題を出しています。
簡単な梁伏図を提示し、任意の小梁部材暫定を行うものです。
毎年同じ課題では、先輩から情報が伝わる可能性がありますので、形状は条件を含めて変更しています。
提出された計算内容を確認していると、授業への取り組み方が何となく伝わってきて
構造設計向きかどうか等を考えてしまいます。
今年の学生の中にも、構造設計の道に進む若者がいたらうれしい限りです。